FCオイルショックの組立方

M300FX2より採用されたFCオイルショックの組立方です。キットに含まれる組立説明書と同じ手順ですがポイントを踏まえ、細かく説明します。コツさえ掴んでしまえば非常に簡単にスムーズ且つ安定したダンパーに組み上がります。

【ダンパーケース下側の組立】

ランナーから切り出したケースキャップには成型時のバリがあります。この部分はOリングと接触する部分です。このバリはカッターナイフやヤスリなどで綺麗に取り除いてください。

ダンパーケース内側のネジ部分にシリコンオイルを軽く塗ります。
これはOリングを挿入する際に傷が付くのを防止する為です。
パーテーションをケース内に入れます。ケース内側の段まで軽く押し込みます。
細い六角レンチ等で手応えがあるところまで確実に押し込んでください。(写真では1.5mmの六角レンチで押し込んでいます。)あまり力を入れずに軽く『クックックッ』と押し込めばOKです。
シリコンオイルでOリングを濡らします。これもケース挿入時に Oリングが傷つくのを防止するためです。
Oリングをケースに入れます。
写真のように綺麗に収まります。
ケースキャップをねじ込みます。
これでダンパーケース下側の組立は完了です。
【ピストンの挿入】

次にダンパーケースの反対側からシリコンオイルを数滴入れます。これもOリングに傷がつくのを防止するためです。

ピストンを挿入します。ピッチングダンパーで使う場合はシャフトスペーサーを忘れずに入れてください。シャフトスペーサーでピッチングの大まかなリバウンド量を調整します。キット標準は1mmですがランナーには0.5mm(2枚)と2mmが付属しています。こちらはセッティングパーツとしてお使いください。
【シリコンオイルの入れ方】

ピストンを挿入したら、静かにゆっくりとシリコンオイルを入れます。

シリコンオイルはケース内側の線(段)までいれます。(線よりもほんのわずかに上くらいがベストです。)
ゆっくりとピストンを上下させ、シリコンオイルの気泡を抜きます。数回上下させピストン下側にある気泡もしっかりと抜いてください。大きな気泡が出なくなったらそのまま暫く放置します。
シリコンオイルの細かな気泡が無くなればOKです。
【パーテーションの入れ方】

パーテーションをゆっくりとのせ、先の細いものでゆっくりと押し込みます。(写真では1.5mm六角レンチで押し込んでいます。)
ダンパーピストンのシャフトを中心にし、円を描くようにパーテーションの回りをクルクル回りながら、少しずつゆっくりとパーテーションを押し込みます。

パーテーションから溢れてくる余分なオイルは拭き取らず、そのままにしておいてください。エアーがケース内に混入するのを防ぐ効果があります。
パーテーションがしっかりとケース内側の段まで入ればOKです。
【Oリングの入れ方】

Oリングをのせます。この段階ではパーテーション上に余分なシリコンオイルが残っているため、奥までOリングが入りません。

写真のようにOリングを押さえ、パーテーションとOリングの間の余分なシリコンオイルを押し出します。
Oリングを軽くつまむようにし押し込むと余分なシリコンオイルがダンパーケースから押し出されます。
写真のようにしっかりと収まります。
真横から見てOリングがはみ出ていなければOKです。
※Oリングがはみ出ている状態で無理にダンパーキャップをねじ込まないでください。ダンパーキャップのネジ部が破損する恐れがあります。十分に注意してください。
【ダンパーキャップの取付】

ダンパーキャップをねじ込みます。極端に強くねじ込まないでください。軽く『クッ』と止まればOKです。
ピストンを上下させスムーズに動けば正常に組立られています。『カチッカチッ』と音が鳴る場合は気泡が残ってしまっている状態です。この様な場合は【オイルの入れ方】からやり直してください。



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